看護と言う字は・・・
「看護という字は手と目で護ると書くのよ」
これは昔、私が学生指導の時によく話した言葉の一つです。
この言葉は先輩看護師が学生に話していた言葉で、
完全に受け売りなのですが、その言葉を聞いたときに、
看護師としての基本に立ち戻る思いがしたものです。
以前、夜勤の時に終末期の患者様の背中をさすって
呼吸を落ち着かせたことがありました
その後患者様は亡くなられましたが、ひとつだけいえることは
私がさすってあげた手は、患者様の安心になったのではないかと
実際に呼吸が楽になったのかはわかりません
患者様が私の手を通して安心してくださり、
苦しいパニックから落ち着かれたのであれば、
私のしたことは自己満足かもしれないけれど、
すこしは患者様の役に立てたのかな。と思います。
看護の現場から離れ、アロマテラピーの世界に身を置いている私ですが
きちんとお客様の手を握ってあげる、体に触れることの大切さを実感します。
「看護という字は目で見て手で護ると書くのよ。」
看護の現場から離れた今でも
手で触れて、目で見てその人を護ることを心がけています