都会の情報は都会の情報 住んでいる地域に合わせればいい

最近の情報は都会に標準を合わせている

 

でもね、医療だけで言うと

都会と地方では医療の質も量も違う

 

私が最初に看護して働いたのは

福岡の病院でその地域では最先端医療を担う病院だった

研修の時に説明されたのが

福岡市が災害にあった時、病院として3日間の備蓄品を備えているといわれた

鹿児島に来て思ったのは

医療レベルの低さだった(鹿児島の人ごめんなさい)

 

物資も最先端じゃないから

滅菌消毒を重ねて使いまわすこともあった

(今はしていませんよ)

でも、医療評価機構というものができてから

(子供の全国統一模試みたいなもの)

全国でレベルを見える化しとうとして

レベルを付けだした

 

それに合わせて医療物資も使い捨てが始まった

そうなるとどこかでコストの帳尻を合わせないといけない

 

スタッフの残業代を減らし

二交代制を導入した

二交代制は聞こえはいいけれど

深夜残業が無くなるということだ

残業代は深夜残業の方が手当てが高い

 

都会は分業制になっているから

薬剤師さんも夜勤するのかもしれないけど

地方では夜間は薬剤師さんはいない

検査技師さんだってスタンバイしているわけじゃない

夜、緊急で薬が必要になったら看護師が準備をしなくてはいけない

だから看護師の業務に負担がかかる

 

もひとつ、都会は認知症も少ないだろうから

夜間のナースコールも少ないかもしれないけれど

地方は入院患者さんの7割から8割が高齢者だ

夜は寝ない、暴れる、そんな状態でも

1人から3人で対応していく

(夜間に急変があったなら野戦病院のような状態になることもしばしば)

 

だから給料の安い若いスタッフを入れたがる

現場はどんどん混乱していく

 

地方では資材も少ないから

地方なりのやり方で節約していることもある

 

若いスタッフが東京に戻った時に

こうこぼしていた

「東京の看護師は人工呼吸器の使い方も

わからないんですよ。それでボーナス3桁とかいくんです」

都会の看護師さんがすべてそうだとは思いませんが(笑)

都会の病院は分業がしっかりしている

地方ではそういうわけにはいきません

 

都会の新しい情報や治療方法も

簡単に地方では採用されません

 

情報に新しいスタッフは

「こんなこともあるのにね」とは

思うけれど、それを病院が利用するのは

実際はもっと後です。1年後、5年後?(笑)

 

感染対策もそうですよね

メディアが「ソーシャルディスタンス」と言ってるけれど

きっとそれが必要なのは人口密な都会だけ

 

地方では普通がソーシャルディスタンスですからね(笑)

空気ですら密でないのですから

 

だから、自分に必要な情報を

自分がよく考えて取捨選択してもらいたいと思っています

 

都会の情報がすべてじゃない

都会のものを地方に持ってきても

すべてがいいというわけではない

 

※都会で流行っているお店が

地方でつぶれることはよくある事です

 

そのかわり、都会は情報が早い

その波に乗らなければ生きていけないという状況でもある

 

若い人はその波についてけても

その波についていけない人たちは

疲弊してしまう

 

都会価格とよく言われますが

人口が多いから需要も多いよね

 

ただ、それだけの事だと私は思います

 

あなたはどこで暮らしているのですか?

 

「温故知新」とはよく言ったもので

新しいことを受け入れるなとは言いません

新しいことを受け入れることも大事です

 

でも、そこに根付く生活様式があることも忘れないでください

 

子供の学校が全国一斉休校になった時に

「自分たちの地域では休校できない」と

学校を続けていたところもあります

 

それが正解だと私は思います

 

なんでもかんでも都会に標準を合わせるのではなく

自分たちが生活している生活圏内に

合わせた情報処理が今後、必要になってくるのではないかと思います

 

ネットの世界は案外狭いものだと

気付かされたのはこの人の記事を読んでから

「インターネットは世界に繋がっていない」

 

相変わらず切れ味鋭いな(笑)

 

自分が見ている世界がみんなの共通世界ではないんです

だから「これを買わないとみんなにおいていかれる」

ってのはあなたが見ているほんの一部分にしか過ぎないんです

 

世界はもっと広いぜ~(笑)

 

そしてあなたが生きている世界は案外狭いよ(笑)

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